恋愛心理研究所 愛と恋愛の心理学

結婚後も隠し続けた妻の肉体、影から這い出た真実

結婚を前後に変わった妻の肌に残る禁断の痕跡を目にした瞬間、私はもう無垢な夫ではなくなった。

結婚肉体の記憶タブー
結婚後も隠し続けた妻の肉体、影から這い出た真実

##「これ、あなたが初めて触るものじゃないでしょ?」 明かりを消したベッドの上で、ゆりが横に座り、私の手を払いのけて囁いた。彼女の首筋から漂う香水の匂いは、見知らぬ男の部屋にいたような香りだった。私は彼女のブラウスのボタンに手を伸ばしかけて、ぴたりと止まった。いや、正確には彼女が止めさせたのだ。


##欲望の解剖 結婚する前、ゆりは一度も裸にならなかった。いつも灯りの消えた部屋で、服を乱したままセックスだった。彼女の体は光の中ではあまりにも敏感で震えてしまうのだと言っていた。私はそれを純粋さだと信じた。誤解だった。実は彼女は自分の体の痕跡を隠していたのだ。

ふと触れた胸の脇にある薄い傷跡、太ももの内側の小さな刺青、そしてそれらを消そうとする透明なほど明るい表情。結婚が確実になった瞬間から、彼女はより慎重になった。もう「夫」という名の下に自分の体の歴史を消さねばならなかったから。


##白いレースと黒い影 結婚3周年の夜、ゆりはいまだに下着を脱がなかった。白いレースのブラをめくるたび、彼女は顔を背けた。それでも私は知らなかった。そのレースの裏に隠された本当の姿を。

その夜、私は目を覚ました。化粧室から洩れる薄明かり。格子戸越しに映る影が、縫製室のような鏡の前に立っていた。ゆりがブラを外す。彼女の胸の下を這う黒い影。私は目をこすった。いや、影ではなかった

黒いインクで刻まれた名前。「J」。胸の下、心臓のすぐ上に。小さく丸いフォント。彼女が隠し続けてきた刺青。ゆりはコットンでそれを消そうと擦っていた。肌が赤く熱を帯びても、「J」は消えなかった。


##二度目の発見 数か月後、私たちは済州島へ旅に出た。ゆりはビキニを買ってきた。「もう大丈夫」と彼女は言った。けれどその日も彼女は水着の上にリネンシャツを羽織った。海水で濡れたシャツが張りつくと、私はまた別のものを見た。

太ももの裏側。黒い数字。「11.03」。その夜、私はゆりのバッグを漁った。ファンデーションとコンシーラー、白いテープ、そして小さなフィルム1枚。フィルムには滲んだ写真が写っていた。ゆりが別の男と頬を寄せている写真。男の指がゆりの刺青の上に乗っていた。その指にも同じ「J」があった。


##なぜ僕たちはそれに惹かれるのか 僕たちは配偶者の体が「純粋」であることを望む。でもそれは結婚という制度が求める偽りだ。人の体は記憶の記録紙だ。キスの痕、誰かの名前、共に過ごした時間。それを消すことは最初から不可能なのに。

それでも僕たちは消したいと望む。なぜなら、配偶者の過去を感じると「今この瞬間」がもはや特別ではないことを知ってしまうから。ゆりが隠していたのは刺青ではなく、私が彼女の最初ではないという事実だった。


##扉を開けて出てきたゆり 昨夜、ゆりがベッドから起き上がった。今度は私が後を追った。リビング。彼女はテープを破いた。鏡の前に立ち、自分の胸の「J」をゆっくりと撫でた。私は扉の陰に隠れて見守った。

ゆりが呟いた。「もう大丈夫。あなたも知ってしまったでしょ。」彼女は私に歩み寄った。今度は灯りをつけたままで。そして初めて、彼女のすべてを見せた。胸の上の「J」、太ももの「11.03」、そして私が知らなかった小さな傷跡たち。

彼女は「これは私が生きてきた証拠よ」と言った。私は何を見たのだろう。裏切りか。それとも人という存在の不完全さか。


##最後の問い あなたの体には誰の名前が刻まれていて、いまだにそれを消そうと擦り続けているだろうか。

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