恋愛心理研究所 愛と恋愛の心理学

関係を開いたら、オンラインの彼がもっとカッコよくなってしまった

オープン関係を始めてから彼のTinderプロフィールが爆発的人気。毎日見慣れたシルエットなのに、画面の中の彼はまるで別人のように輝いている。

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関係を開いたら、オンラインの彼がもっとカッコよくなってしまった

あの夜、通知が鳴った

「ピン」と届いたプッシュ。目が覚めた瞬間、スマホの画面がまぶしく光った。彼の新しい写真。フラッシュ越しに見慣れない笑顔。

いったいこの人は誰なの?

私たちは2年前から「オープン関係」を実験中だった。それぞれの欲望を隠さない、素直であろう、それがお互いをもっと愛せるはずだと信じていた。だから彼がTinderにアカウントを作ったのは当然の流れだった。

最初は何でもなかった。ただスワイプする指の動きに過ぎなかった。でも数字が増えていった。マッチ300。500。700。ハートのコメントは「こんな人がシングルなんて」「失礼ですが、まるで芸術作品です」だった。

毎日目を合わせていた私の彼ではなかった。レンズ越しの彼は完成形だった。


私の知らなかった彼の顔

私は彼の身体を知っていて、彼は私の息遣いを知っていた。なのに、なぜオンラインの中の彼はもっと熱く見えるの?

欲望は単純じゃない。恋愛初期には相手のシルエット一つで心臓が破裂しそうに跳ねていた。2年経つとそのシルエットは見慣れたものになった。でも画面の中のシルエットはまた他人に戻った。

フィルターなしで輝く瞳、私が撮ったことのない角度の顎のライン。彼がアップした写真はすべて私がいない瞬間に撮られたものだった。夜明け2時のクラブ前、陽射しの良いカフェテラス、友人の誕生日パーティー。私がいない場所で彼は輝いていた。


ジフンとユジン、そして私

「ねぇ、本当に変わっちゃったよ」ジフンから電話があった。ジフンは3年前からオープン関係を続けているカップルだ。彼は言った。

「俺たちも最初はそうだったんだ。ユジンのマッチが1000を超えたとき、俺もイカれそうになったよ」

ジフンはユジンのインスタグラムストーリーを隠してこっそりチェックしていたって言った。夜明け3時、ユジンがアップしたストーリーには酔っ払った男二人が両側にくっついていた。ユジンは一人の手を握ってて、もう一人の頭を撫でていた。

「その時気づいたんだ。俺の知らないユジンの顔があるってことを」

ジフンはユジンに聞いた。「なんで俺にはあんな顔してくれないの?」ユジンは答えた。

「うちにいる時は、そんな必要ないじゃん」

この言葉がジフンの心を突き刺した。家にいる時は、つまり慣れ親しんだ中では彼女は輝かないってことだ。


欲望の反転

心理学者たちはこの現象を「選択的自己増強」と呼ぶ。関係を開くことで、私たちは相手の「オンラインバージョン」という新しい競争相手に直面する。この競争相手は現実の恋人より完璧で、もっと魅力的で、もっと欲望的だ。

私は彼の実際の身体を知っていて、彼の寝息を覚えている。なのに、なぜ仮想の彼の方が熱く感じるの?

私たちはお互いのすべてを知っていた。彼の寝癖、私の寝言。でもオンラインはその退屈さをすべて消してくれる。残るのは眩いイメージだけ。

もっと巧妙なのは、この「増強された相手」が私の欲望を鏡に映してくれることだ。私が彼から感じられなかった渇望を、数百人の他人が代わりに感じているという事実が私を狂わせる。


もう一度眠る前に

今夜も彼のスマホが鳴るだろう。誰かが「Hey :)」って送ってくるだろう。彼が返信するか、しないかは私にもわからない。

ただ一つわかっている。私が眠っている間に、彼が輝いているってこと。

それとも、輝いていたのは私だったのか?彼が私を見る他人の目の中で、私はどんな顔をしているだろう?

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