恋愛心理研究所 愛と恋愛の心理学

初めての巣、バルコニーの向こうで、彼女の下着が落ちた

新婚初夜、隣の奥様のブラックレースがベランダに。禁断の味が4分で煮えたぎり、開けたままのドアが震わせた。

不倫人妻新婚ベランダタブー
初めての巣、バルコニーの向こうで、彼女の下着が落ちた

ベラニョの向こうに落ちたブラックレース

引っ越し荷物を片付けて、たばこを吸いに出たベランダ。3階最奥、僕が住むはじめての巣。若草色の芝と、新しいペンキの匂いが混じった空気を吸おうとした瞬間。

「あ、しまった……」

隣のベランダ。黒いレースのブラが椅子の脚に引っかかって揺れていた。今落としたのか、それともずっと忘れていたのか。

誰かが近づく足音。微かに開いた引き戸の隙間から白いすねが見える。僕の視線がその線を這う0.5秒の間に、ドアが閉まって——カツン。そして30秒後、また開いた。

彼女が出てきた。濃紺のガウンをぎこちなく羽織り、小さく首を傾げて僕を見る。何も言わずブラを拾って中へ。でもその夜、僕らの玄関ノブが微かに回る音がした。


なぜ彼女はロックを外したのか

もしかして、待っていたのか。

結婚6年目、残り香も薄れた三十五歳の彼女。一か月前まで夫と一緒に夜明けの散歩をしていた姿が防犯カメラに映っていた。団地の人々は彼女を「綺麗に暮らす奥さん」と覚えている。

でも僕は知ってしまった。彼女が深夜3時20分、夫が出張の夜に毎回リビングの明かりを点けたり消したりしていることを。欲望はそこから始まった。単なる好奇心じゃない、誰かのものというタブーの隙間をのぞく愉悦。

知らずに防犯カメラを巻き戻した。彼女が朝7時、知らない男とエレベーターを一緒に乗って降りたことは一度もなかった。でも正門のコンビニでソーダ一本を買って帰る姿は何度も。

結局あの日も、彼女は僕の玄関の前に立っていた。手に500mlのミネラルウォーター。 「うちの浄水器が壊れたんです」


ミンソの木曜日、僕らの19日

彼女の名前はミンソ。夫は主に水曜夜に飛行機で出張する。19日前、水曜深夜2時17分。ミンソは初めて僕の玄関チャイムを鳴らした。

ドアを開けると、優しいシャンプーの香りがどっと溢れた。 「ラーメン、一枚ありますか?」

僕らはラーメンを2つゆでた。彼女はネギはダメだと言い、僕は卵を2個入れた。火の前でスプンを回す指先がかすかに震えた。ラーメンがゆであがる4分間、僕らは一言も交わさなかった。沸く音と呼吸音だけが流れた。

彼女は食べ終えるとテーブルにスプンを置いた。 「ありがとう。次は私がゆでます」

それから毎週木曜深夜2時になると、僕の玄関は微かに開いた。彼女は来るたび違う香水をつけていた。でもいつも帰るときは同じ匂いを纏っていた。疲れた朝陽の中、それが僕の部屋に残る唯一の痕跡だった。


一週間前、僕らは鉢合わせした。地下駐車場。彼女と僕、そして彼女の夫——三人が狭いエレベーターに閉じ込められた。夫は微笑みながら挨拶した。 「引っ越してきた方ですね?一か月ぶりです」

ミンソは俯いたままスマホを触った。1秒後、僕のポケットでバイブが鳴った。 [今日も2時。ラーメンゆでて]


僕らがタブーを愛する理由

「盗みは楽しいけど、バレたら終わり」という本音が、もしかすると最も正直な欲望の核心かも。

心理学者は言う。タブーは脳のドーパミン回路を刺激する、と。でもそれは科学者の言い訳にすぎない。僕らが本当に欲するのは、「誰かのもの」を盗む瞬間の戦慄だ。

結婚指輪を光らせる指、制服のボタンを一つ外した教室、閉ざされた寝室の向こうから聞こえる他人の吐息。

ミンソは言った。 「夫とケンカして出てくると、ラーメンが一番食べたくなる。仲直りするには高いご飯をしなきゃいけないでしょ?でもラーメンは……ただ腹を満たすだけ」

だから僕らはラーメンゆでる時間を引き伸ばした。4分で煮えたぎるのに、8分待った。その間に何が起きたかは答えられない。ただ、ミンソはいつもラーメンをすくって2口だけ食べて残した。 「お腹いっぱい」

でも僕は知っている。彼女の腹が満たされるのはラーメンのせいじゃなくて逃げたい心のせいだと。


ロックをかけ直すとき

今日も2時。でもドアは開かない。深夜2時17分、ミンソは来なかった。防犯カメラを確認した。誰も通らなかった。

もしかして、彼女はあの日からもう来ないのかも。あるいは、夫が鍵をかけたのかも。あるいは、彼女はもうラーメンが食べたくないのかも。

荷物のダンボールがまだ開けたままだ。その中にはミンソが残したブラックレースのブラが入っている。はじめてベランダに落ちていたあれ。

僕は毎週木曜深夜2時に玄関の前を見張る。誰も来ない。でもドアノブが回る音は今でも聞こえる。それはきっと、僕自身がかけた欲望の残響だから。

あなたなら、ロックをかけ直せる?それとも、永遠に開けっ放しにする?

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