恋愛心理研究所 愛と恋愛の心理学

彼は祈りの時間に私を想っている?それとも私たちを諦めているの?

30歳のムスリム男性との恋。隠された信仰と恐れの狭間で揺れる私たちの未来。

ムスリムの恋信仰と恋愛未来への不安関係の力学宗教のタブー
彼は祈りの時間に私を想っている?それとも私たちを諦めているの?

「君がどんな宗教でも構わない」って言ったあの夜、彼はルマ(長い白い外衣)を脱ぎながらベッドの端に腰掛けた。午前3時、あと20分で呼ばれるファジュル(暁の)礼拝のため、シャワーを浴びに立った。ドアが閉まる音とともに、部屋はひりひりするような沈黙に包まれた。

私は彼の幻なのだろうか。それとも彼は私から逃れようとする幻覚なのか。

タオルを腰に巻いて戻ってきた彼は、ベッドの横にひざまずいた。彼の額がカーペットに触れる瞬間、ふとこの光景が私にはもっとも内密な裏切りに見えた。


欲望は祈りより先に、罪悪感は後退しない

彼との最初のキスは、ラマダーン明けのイード祝賀パーティーのあとだった。客が帰ったあと、彼は両親が戻るまであと47分だと囁いた。私たちは台所のシンクの横、彼の母が一日五回使うその場所で互いを飲み込んだ。

これは本当なのか、それともただのタブーの味なのか。

彼はいつも「結婚したら」で始まる言葉を口にした。でも私は、彼が結婚を「私たち」の未来ではなく「彼自身」の未来として語っていることを感じた。私の名前を呼ばなくなった瞬間が増えた。「俺の妻は…」「うちの子どもたちは…」その想像の中の女性は私なのか、それとも彼が作り出した名もなきシルエットなのか。


二人の女性の物語 一人は私、もう一人は彼女

サフィアの日記 2023年3月14日

今日もカリードと会った。五回目のデートなのにまだ手を繋いでくれない。彼はヨーロッパでの暮らし、自由な女性たち、弟が選んだ「間違った道」について語った。私は彼が自分の体を律しようとするのが恐れからだと知っている。礼拝着に着替えるとき、彼の目が私を避けるのを見た。


レイラとの最後の会話 2022年12月

ルイスのベッドの横でレイラは言った。

「彼は言ったの。『君を愛してる。でも俺は宗教を捨てられない。君は今までのすべてを否定させる』って。あのとき気づいた。私たちの間にあるのは愛じゃなくて傷だったって。」


なぜ宗教は私たちをこんなにも熱くさせるのか

彼が礼拝用マットを敷くたび、私は彼の体が空と大地の間で震えるのを見た。その瞬間、彼が私からどれほど遠のいていくかを感じた。彼の信仰は彼に私からは得られない確信を与えた。私は彼の不確かさだった。

私たちはお互いから奪われたものを探していたのだろうか。

私の髪に触れるたび、彼は罪人になった気がすると告白した。その罪の愉悦が私たちをさらに惹きつけた。タブーは私たちを聖なるものにした。


明日も彼は私のためにシャワーの時間を遅らせてくれるか

今朝、彼はまた私の部屋を出て行った。ドアが閉まる前に振り返らなかった。私はまだ彼の濡れた髪の匂いを嗅いでいる。

あなたは、彼が今祈っているのか、それともすでにあなたを消したのかを知りたいのだろうか。それとも信じたいのは、彼があなたのために神と戦っているという幻想なのか。

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