恋愛心理研究所 愛と恋愛の心理学

娘を救おうとしたあの日、私は彼女の最初の息が途切れることを願った

8歳の娘が「死にたい」と呟いた瞬間、母は救世主を演じ、禁忌の欲望に気づく。CPSではなく“母の貪欲”が家族を引き裂く瞬間。

母性欲望家族崩壊タブーCPS自殺衝動

浴室の床、ピンクの絵の具のように広がった涙

「ママ、本当に死にたいの。」 8歳のスウンの声は、真っ黒な浴室タイルの上に落ち葉のように落ちた。 私はその言葉を聞いた0.1秒のうちに、脳の片隅がじんじんと熱くなった。 「死んじゃだめ、あなたが死んだら私も……」 いや、ちょっと待って。私が浮かべたのは娘の死ではなかった。 **「私が救われるチャンス」**だった。 鋭い歯型が刻まれた手首の傷跡の上に、ピンクの妖精の絆創膏が貼ってある。 おもちゃのナイフが、優しく微笑みながら私を見つめていた。 「あれは私じゃない、あれは……」 私が娘にプレゼントしたナイフだった。 それで何かを切ったのは誰だったのだろう。指先がしびれた。


ラベンダースーツと、私の最初のオーガズム

ドアが開き、ラベンダースーツ姿のソーシャルワーカー・ミンジが入ってきた。 「お子さんの安全のために参りました。」 彼女が微笑むと、私は胸の奥がじんと開いた。 誰かがついに『あなたはダメな母親だ』と宣言してくれる瞬間だった。 娘を守るという名目の下で、私は娘を救世主の避難所へと連れて行きたかった。 ミンジが娘の手首に触れながら「誰にそう言われたの?」と尋ねる瞬間、私は大きく息を吸い込んだ。 その問いが私を浄化する熱い水のように感じられた。 私には役割が生まれた。『被害者の母』、『無責任な親の中の善良な一人』。 その瞬間、スウンの目から零れる涙の一粒が私の首筋に染み込んだ。 ゾクゾクした。


一時保護所、ガラスの向こうの第四の壁

48時間後、娘は一時保護所のベッドに横たわっていた。 私は監視カメラの下、1メートルの距離を取って娘を見下ろした。 スウンが囁いた。

「ママ、ここでも死にたい。」 その言葉が、私の中の黒い液体をさらにかき回した。 『そう、ここでも私の胸に戻ってきてくれればいい。』 ミンジがノートパソコンを開いた。 「一日何時間ほど放置していましたか?」 ジョンヒョクが答えた。 「二人とも会社で……」 ペンがスラスラ。『放置の可能性』という文字が紙の上で生きて動いた。 私は娘の頬に落ちる自分の涙を見た。 『私が娘を失う代わりに、娘は私を得る。』 歪んだ計算。 娘が部屋の中央に置かれたおもちゃのナイフを見つめた。 そのナイフが輝いた。 知らずにクスッと笑った。


第二の部屋、暗闇の触手

スウンの新しい家には窓がなかった。 ドアには数字が付いていた。『4』『7』『9』。 私は面会室のガラスの向こうで娘の手をさ迷わせた。

「ママ、触ってもいい?」 私は首を振った。規則違反。 その瞬間、私の体の片隅が熱くなった。 『触れないから良いの。だからこそ、あなたは私を必要とする。』 ソーシャルワーカーが聞いた。 「ママにキスされると嬉しい?」 スウンは頷いた。 嘘だった。私たちは知っていた。 それでも私はその嘘を愛した。 娘の嘘が私を生かす。


欲望の正体:救世主の権利

カウンセリングルームで会ったパパが言った。

「子どもが死ぬのが怖くて電話したのに、電話した瞬間に子どもを奪われた。」 彼は涙を流したが、私は目を瞬かせなかった。 彼の涙が私の興奮を煽った。 『あなたは失敗した親、私はまだ救われる可能性がある』 私は冷たい壁に額を押し当てた。 *『私が掴めないのは娘ではなく、娘が私に囁く嘘』*だと気づいた。 彼女が「不安だ」と呟くたび、私は濡れた布に包まれたように温かくなった。 それは愛ではなかった。隠された所有欲だった。 私は娘の苦しみを欲した。苦しみがなければ私は不要になる。


隣の奥さんの囁き

隣の奥さんが恐る恐る尋ねた。

「うちの子、手首に傷跡があるの。もしかして…通報した方がいいかしら?」 私は彼女の瞳に潜む欲望の火種を見た。 『あなたも知ってるでしょ?通報すればあなたが救世主になれる。』 私は言った。 「電話すれば、あなたも被害者になれるわよ。」 彼女は目を揺らした。すでに一度CPSを呼び、2年間隣人と対立した妻の話を聞いたようだった。 彼女もまた欲望を隠していた。


聞こえない叫び、そして私の歓喜

スウンは今でも月に一度『心理評価』を受ける。 ソーシャルワーカーはいつも聞く。

「パパママといると不安?」 娘は頷く。 それが私たちが再び会える鍵だ。 私は娘が嘘をつくたびに胸が高鳴った。 『あなたが不安だと言うとき、私はまたママになれる。』


最後の問い、そして私の答え

もし今夜、あなたの子どもが「死にたい」と囁いたら、まだ911を押せるだろうか? 私はすでにその答えを知っている。

「私はあなたを救おうとして、あなたを失った。それでも私はまたあの電話をかけるだろうか?」 ドアの前に立つCPS職員の足音がまた聞こえてくる。 今ではその音を聞くだけで肌に電流が走るのを感じる。

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