恋愛心理研究所 愛と恋愛の心理学

黒いユニフォームの奥に残る一瞬の瞳

ウェイトレスの胸を3秒見つめた瞬間、僕たちは何を得て、何を失ったのか。

欲望タブー視線労働夜の都市

ステーキが運ばれる直前、ワイングラスがテーブルに降り立つ瞬間だった。 黒いシャツのボタン越しに滲む光は、まるで月の光がこぼれたようだった。 ミンジェはその光の源がどこにあるか知りながらも、視線を逸らせなかった。 スジンは気づいていた。 瞳をわずかに下げてミンジェを確認すると、何事もなかったかのように言った。

「赤ワイン、もう一杯お持ちしましょうか?」

声は冷たかったが、指先はかすかに震えていた。 ミンジェは頷いた。 その夜、3秒間の残像がまぶたに張りついて離れなかった。


黒いユニフォームはスジンの体を締めつけながら、同時に露出させる。 一つ外れたボタンの隙間から覗く白く薄い肌。 ミンジェにはその部分が呼吸しているように見えた。 荒く上下する胸の谷。 スジンが皿を置いて腰を屈めるたび、その隙間が開き、閉じた。

ミンジェはノートパソコンの画面をわずかに傾ける。 黒いフレームの反射にスジンの脚が映る。 黒いストッキングが肌を締めつける部分、膝の裏の皺さえ。 ミンジェは画面に目を向けたまま、手でグラスに触れる。 グラスの温度が下がり、指先が冷たくなる。

スジンが近づくたび、ミンジェは俯いた。 息が届きそうで届かない距離。 スジンはワイングラスを置きながら、わずかに体を傾ける。 額に浮かんだ汗の粒が転がり落ちる。 ミンジェはその粒が自分の手の甲に落ちるのを待った。 しかし粒はテーブルの上に落ち、跡形もなく消えた。


ある日、スジンが皿を持ち上げて手を滑らせた。 本能的に腰を屈めた瞬間、ミンジェはスジンの息が耳たぶをくすぐるような気がした。 0.8秒。 スジンの瞳がミンジェの瞳を掠めた。 すぐにスジンは無表情で背を向けた。 その夜、ミンジェは残った0.8秒分の温度で指で目をこすった。


毎週水曜日、7番テーブルはミンジェの席になった。 スジンはワイングラスを置きながら、少しずつ体を深く屈めた。 ミンジェは彼女の息遣いを聞いた。 短く、時折途切れる息。 ミンジェはグラスに触れながら、スジンの息に合わせて唇を動かした。

スジンが近づくたび、ミンジェの視線はボタンの隙間に吸い込まれた。 白い肌を伝う汗の粒、細い青い血管。 ミンジェはその血管が切れそうに見えた。

スジンはミンジェを見つめて言った。

「赤ワイン、もう一杯お持ちしましょうか?」

ミンジェは頷いた。 スジンが体を屈めてワインを注ぐ間、ミンジェは彼女の耳たぶが赤くなるのを見た。 ミンジェはグラスに触れながら、スジンの耳たぶを思い浮かべた。 赤くなった耳たぶ、震える指先。 その夜、ミンジェはスジンの息が触れた0.8秒の温度を手の甲に描き込んだ。


次の水曜日、ミンジェは再び7番テーブルに座った。 スジンが近づいてきた。 今度はワイングラスを持ち上げるとき、より深く体を屈めた。 ミンジェはスジンの息遣いを聞いた。 ミンジェはグラスに触れながら、スジンの息に合わせて唇を動かした。

スジンが再び近づいてきた。 ミンジェはスジンの瞳と視線を合わせた。 スジンの瞳にミンジェの顔が映った。 ミンジェはスジンの瞳の中の自分を見つめた。 そしてその夜、ミンジェはスジンの瞳の中の自分を思い出した。 スジンの瞳の中のミンジェは、スジンの瞳から離れることはなかった。

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