「ゆっくりでいいから、ジュニョク。」 下で体を震わせているのはジュニョクではなく、逆に50歳の扉の前に立つ私だった。彼の指先がそっと差し込まれるたび、私の体はまだ反応していたけれど、同時に頭の中に不安がじわりと広がった。 この追い越しレーンは、もしかして偽の標識じゃないだろうか?
最初の方向指示
ベッドの上で年齢差は勘定台の数字ではなく、お互いの体温が触れ合う速さだった。 ジュニョクは昨夜の酒宴で聞いた冗談——「奥さん、最近でもコンドームの賞味期限気にしますか?」——を忘れてキスをしてきた。 私は彼の唾液を感じながら、同時に別のものも感じていた。
「この瞬間を、どれだけ長く引き止めればいいのだろう。」
欲望のスピードメーター
私たちの間には二つの時計が存在していた。 一つは逆転できない生理的時計。もう一つはいつも遅らせたい心理的時計。 ジュニョクが私の胸を撫で下ろすとき、私は彼の手ではなく時間そのものを感じた。 この手は、いつまでこんなに熱いだろう。 その問いは、欲望という名の速度違反だった。
彼女の7年間、彼の第二の20代
スヒョン(45)は夫が海外出張で不在の三日間を利用してヘジン(28)を家に招いた。 アパートのリビング。ヘジンはビールを一口飲みながら言った。 「ねぇ、私はまだ最初の20代だけど、お姉さんはもう二度目の20代を生きてるんだよね。一緒に25歳に合わせてみない?」 スヒョンは笑いながらブラウスのボタンを外した。 しかし彼女が隠したのはブラウスではなく、経口避妊薬のシートだった。 ヘジンの赤い唇が湿ったうなじをくすぐるとき、スヒョンは頭の中で計算していた。 今日、私が45歳だってことを、あとどれだけ隠せるだろう。
スローモーションの氷の花
ジュンソク(52)は6年前に妻に「もう無理だ」と告げた。 それ以来、20代の女性たちと手をつなぐ夢を見続け、毎回目覚めると大腿部がズキッと痛んだ。 そして去年の秋、懇親会で出会ったジアン(26)の手を握った。 ジアンは自分の手の甲に口づけながら囁いた。 「先生、お手が冷たいですね。私が温めてあげます」 あの日以来、ジュンソクは毎週ホテルにジアンを連れて行った。 同じベッド、同じ動作、同じ吐息。 けれど毎回終わると、ジアンは訊いた。 「先生、どうして目をつぶったままなんですか?」 ジュンソクは目を開けた。 鏡の中の自分の胸はまだ熱かったが、その熱さはすでに過ぎ去った時間の残り火だった。
欲望と恐怖の境界線
なぜ私たちは若い肌に惹かれるのか。 それは単なる体力ではなく、時間泥棒だ。 誰かの25歳を借りて、自分の50歳を覆い隠そうとする無謀な試み。 しかし借りた時間はいつも返却証明を要求する。 あなたは決して25歳じゃない。 その言葉は、ベッドの端に置かれた時計の秒針のように、ただ一瞬遅れただけなのだ。
私たちが隠している問い
その夜、ジュニョクが眠った後、私は洗面所の鏡を覗き込んだ。 パジャマ姿の50歳の女。そして考えた。
「25歳と50歳、そのすべての違いを感じているのは一体誰なの?」
ベッドの上で私たちはお互いの時間を移植し合う。 そして朝になると、再びそれぞれの時計に戻る。 じゃあ、あなたは今何時?